《コラム》働くママの実態を徹底取材! それぞれの職種に求められるスキル

「求人を出せば一定数の応募が集まるので、残業できないなどの時間制限があるママをあえて雇うのは難しい」という企業の声を聞くと、やっぱりママが社会に出るのは、まだまだハードルが高いのかもしれないと思えてきました。
しかし、キャリアプランニングの方によると「確かにまだまだ、企業はママを雇うことに消極的。ただし、しっかりスキルがあり、働くことに対する積極的な姿勢や意欲があれば、企業もママを雇うことに前向きな印象です。」
これはママにとっていいニュースですが、スキルといっても具体的にはどういったものが求められているのかが気になりますね。さらに詳しく聞いてみました。


~企業の本音 ママたちに求められるスキル~

まず、「コミュニケーション能力」は大前提です。特にママたちは残業ができなかったり、子どもの病気で急に休んだりすることもあるかもしれません。周囲への気配りや配慮ができるかどうかで、一緒に働く人たちの印象も全く違ってきます。また、働く時間に制限があるからこそ、より密な報告・連絡・相談が必要とも言えますね。
その他には、どういったお仕事を選ぶかによって、求められるスキルも異なります。代表的な職種ごとに見ていきましょう。

【事務の場合】
① 【パソコンスキル】特にエクセルは、今では最低条件と言っていいほど、必ず企業から求められます。学んだだけでなく、実際に仕事で使用した経験があると望ましいです。
②【人柄】ほとんど1日中デスクワークとなる事務は、一緒に働いている人たちに対する配慮ができるか、仕事を進めていくうえで積極性があるかなどは重要ポイントです。
③【経験】事務職の経験があるかどうかは、企業が重視するポイントです。また、ブランクが短い方が有利です。

【販売・接客の場合】
①【謙虚さ、素直さ】販売や接客のお仕事を選ばれる方は経験者も多いのですが、お店ごとにやり方や方針は違うもの。謙虚に新しい環境で頑張れるかがカギです。
②【会話力、洞察力】これらは接客能力に直結するスキルです。お客様が何を探されているのか、どういった商品が適切なのかなど、会話をしながら引き出すことが求められます。
③【言葉づかい、マナー】販売・接客は直接お客様と接する仕事。言葉づかいやマナーは常にお客様に見られていますから、最低限の条件です。

【作業の場合】
①【ルールや決まり事を守れるか】細かいルールがあり、それを基に着実に進めていくのが作業の仕事です。ルールや決まり事を守れるかは大前提です。

最後に、すべての職種に共通して大切なものがあります。それは「コミュニケーション能力」と、「人柄」です。ここだけの話、「残業ができない」などで企業と条件が合わないママでも、スキルと人柄で企業に認められれば、条件が緩和されることもあるんです。

スキルと言えば資格などを思い浮かべがちですが、「人柄」「根気」など、基本に立ち返ったところに求められるものもたくさんあるんですね。また、【パソコンスキル】や【言葉づかい、マナー】などは再就職準備中のママでも磨いていけるスキルです。今よりスキルアップできれば、より自信を持って企業にアピールできますね。